天草でも、まだまだ暑い日が続いていますが、今年の養殖池の水温を例年と比較してみると2℃ほど高く推移していました。これは、外海の水温が高いことに加え、今夏、極端に雨が少ないことに起因していると推察しています。
魚体重にもよりますが、車海老が生存できる水温は34℃以下と言われており、高騰している電気代も気になるところですが、斃死させてしまっては元も子もないため、今夏は潮位が許す限り、外海から取水させる制御プログラムを実装して設備を稼働、限界値を超えさせないオペレーションを続けています。
が、レガシー環境においては、水温を維持、低下させる手段に限りがあり、危険な水温に達してしまう日も…。幸いな事に2か月前に池入れした車海老はまだ小さく、高水温に対する耐性が成魚よりも高い時期にあるため、一抹の不安は抱えながらも、連日、給餌時間が近くなると泳ぎはじめる姿を見て安心材料としていました。
しかし、水温が33℃を超えた8月初旬から様子が一転、車海老が泳ぐ姿を視認することができなくなり、不安を抱えながら夏休みに突入…
夏休みが明けても泳ぐ姿を確認することはできず、不安増大!Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)
居ても立っても居られず、網を投入してサンプリングしてみることにしました。給餌後、網を投下して5mほど網を引き、ドキドキしながら揚げてみると、ピチピチと元気よく跳ねる車海老が一定量獲れて、ホッ♬
データからは、今夏の水温の峠は越えていますので、今夏の高水温を踏まえ、成長効率の低下と底質劣化を気にして控え目にしてきた給餌量も水温をウォッチしながら徐々に増やしていきたいと思っています。シッカリ成長させるウデの魅せどころ!デス。素人ではありますが( ̄▽ ̄;)