私たちが車海老を実証養殖している環境は周辺の養殖事業者さんの環境よりもチョット過酷で、干潮時には取水口が海面に露出してしまうことから外海から24h取水することができません。加えて、海には、満潮/干潮、大潮/小潮などがあって潮位変動が一定量ではなく、さらに経営的な側面からpeak電力を考慮したポンプ制御をしているため、日々の取水ポンプON/OFF作業は、いまだに結構時間のかかる作業だったりします。
そこで!havメンバとして新たに加わった、私、新人Daikiが、レガシーな環境で稼働している2台の取水ポンプの完全自動運転化にチャレ~ンジ!(゚∀゚)ゞ
今回、完全自動運転させる対象の2台の取水ポンプは、設置環境が異なり取水できる潮位が異なるため、それぞれ独立させた制御が必要になります。現在は気象庁の潮位データと連携させて取水ポンプがON/OFFされるところまで完成し、検証&評価している真っ最中デス!
ちなみに、これまでも取水ポンプはスマホでリモート操作でき、相応の時間短縮は出来ていたのですが、それでも潮位を見て、設定を変えて、という手間は発生していました。
完全自動運転させるシステムが完成すると、さらに15h/月、年間で22.5日の時間を捻出することが可能です!捻出できた時間は、新しいコトにチャンレジする時間やリフレッシュする時間に充てることができるようになるため、ココで養殖に携わっているメンバの生産性とQOLを向上♬ヒューマンエラーも排除されるため、事業リスクも軽減させることができます。
今後は、高騰を続ける電気代も考慮した複数台ポンプの排他運転(peak電力抑制)や養殖環境:水質データと連動させたエコ運転(必要ミニマムな取水制御)仕様など、自動運転システムを更に賢くして、伝統的な車海老養殖環境の経済性も高め、これからも持続していけるモデルケースとなるように進化させていきたいと思いマス!