天草で伝統的な車海老養殖業を営まれている事業環境では、日々の給餌や養殖環境の維持・管理に人手が必要で、例えば、取水ポンプにはON/OFFタイマが付いていたりしますが、潮汐が大きな天草では、そのタイマを毎日操作しなければならない環境も少なくなく、養殖シーズン中は大きな労働負担となっています。私たちが実証養殖している現場も、そうであったように…。
この、現場を離れられない労働環境をナントカしなければ、事業承継していくことすら難しい深刻な現実があることも認知。私たちは、この課題を解決する一策として給餌と水揚げ以外の作業をリモート操作 or オートマチックにコントロールできるシステムを開発し、3年前に自ら作業する現場にも実装して、その使い勝手や信頼性の検証を継続しています。
今回は、私たちが開発しているシステムの効果を検証するために車海老養殖にも携わることになった2019年から右も左も分からない状況を見兼ね多岐に渡りアドバイスをいただいている矢野車海老さんから直近の課題や実現したい将来像に関する相談を受け、その課題を解決し、描く未来もキャッチしよう!と言うことで一致、過日、汎用ReCottoを活用したスマート化システムを創り、実装して来た様子を紹介します。
今日でシステム実装して10日ほどが経過しますが、初日からシッカリ活用いただいており、その操作にも慣れて来られた様相。また、これまで私たちの現場に実装していたシステムはプロトタイプでしたが、今回、商品化するにあたっては、ロボットソリューションセンターのロボット開発チームと連携し、安全性や堅牢性も備えた構造にアップデートしました。
今回、実装したのは、スマホやパソコンから遠隔で取水ポンプを操作できるシステムとなっているため、軽減される労働負担は限定的になりますが、矢野車海老さんでは次シーズンに向けて水門開閉の自動化も構想されており、一連のスマート化システムが実装されると、日々、現場に張り付いていなければならない環境から開放され、養殖シーズン中の旅行も可能となってきます♬
1日も早く実現できるようロボット開発チームでは構造検討をスタートさせています。