今年も種苗が池に入り、5シーズン目の実証養殖がスタートしました。6/22(土)、鹿児島から約3時間半の長旅を経て、種苗が楠浦に到着。水温が上がってしまうと稚海老の活動が活発になり酸欠を誘発してしまうため、運搬中の車内は冷房を効かせ冷えッ冷え!そんな稚海老にとって快適(人間にとっては風邪ひきそう)な環境でプチ旅行してきた今年の種苗は、雨天にも助けられ、過去イチ、元気な状態で届きました♬
到着後、池縁まで車で運んだ後は、船に乗せて池全体へと放流していきます。そして、ここからがスピード勝負です!種苗を車から降ろすと、外気温で水温が上がってしまうため、稚海老が泳ぎだしはじめる前にメンバ全員で手分けして作業していきます。私たちが例年、種苗を調達させて貰っているのは、鹿児島県のMBC開発さんですが、年々梱包形態も進化し、近年は、一袋に約1万尾の種苗が入った状態で、その袋は厳重に二重梱包。これを解きつつ、船に積み込んでいく作業は、まぁまぁ時間が掛かります。(^^;
積み込みが完了したら早速出航!今度は、急に水温が上がってしまうと種苗にとって負担となってしまうため、池の水と少しずつ混ぜながら、焦りつつ!も優しく♬放流していきます。今年はCWPメンバに加え、マイスティアの若手社員も駆けつけてくれたので想定時間内で無事に放流を完了させることができました。
昨年は、エルニーニョ現象の影響で海水温が上昇し、注意を要しましたが、今年の気象庁情報では、ラニーニャ現象が発生する可能性が高くなっているため、秋口、水温が早めに下がってしまうことも想定して適温時に大きく成長させられるよう、過去データと照合しながら巧く給餌量をコントロールしていきたいと思います。
また、私たちが池に取水している楠浦湾では、先月から赤潮が発生しており、すでに近隣で魚類養殖をされている事業者さんでは問題が顕在化している実態もあると聴いていますので、私たちも昨年以上に自然環境をシビアに捉え、年末まで好適環境を維持できるよう電気料金もチラチラ見ながら、デリケートな換水、環境維持活動を促進し、前シーズン以上にコストパフォーマンスの高い結果を出したいと思います!
ちなみに、今回初めて船に乗るメンバが多かったこともあり、片舷に人が寄り過ぎて、日頃havに居るベテラン?!メンバは少しヒヤヒヤ… ですが、今年もライフジャケットのお世話になるメンバはもちろん居ませんでした。ネタ的には少し期待し… 冗談です!(笑)