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エアレーション vs 電気代

  • 投稿カテゴリー:陸上養殖

5月末に種苗を迎え入れた養殖池ですが、車海老の成長は早く、餌の量もドンドン増えていっています。この成長を更に促す上で重要なのが酸素。私たちの養殖環境では2つの道具で、より多くの酸素を水底に届ける仕組みを採択しています。1つは画像の水車。

車海老養殖環境における水車の作用は、幾つもあることが想定されますが、その効果を証明できるデータは存在せず、各社、経験に基づいた環境づくりをされています。事実、私たちも彼是4シーズンほど様々な環境条件を組んでデータ観測していますが、残念ながら確たる証明には至れていません。

ただ、学術的な水車の効果は理解していますので、これを基に幾つかのタイプの中から現在の水車を選定しています。そんな環境は伝統的な熊本の養殖環境とは異なっていたりして、少しドキドキしている部分もありますが、これまで観測して来たデータと出来高を踏まえれば、NGな環境では無さそうだ、とは言えそうです。(^^;

そんな水車ですが、シーズン中は海水まみれで連日稼働しており、私たちがセレクトしている水車は風の影響を受け易い構造もあって、シーズン中に故障してしまう水車も少なくありません。ダイレクトに塩害を受ける環境なので故障してしまうのは致し方ない側面もありますが、投入前には1台ずつ稼働状態をチェック、必要なメンテナンスを施して実践配備していきます。

水車には、故障以外にもお悩みがあり、近年その影響は深刻度を増しています。高まり続ける地政学的リスクによって電気料金は値上げ。陸上養殖環境において、そのコストに占める電気代は経営を脅かす問題に。私たちの養殖環境では消費電力が小さな水車をセレクトしていますが、それでもアタマを抱える問題となっています。

そこで!(*’▽’)b

これまで採取して来た観測データに基づき、珪藻のチカラによって酸素量が豊富な日中は水車を停止。逆に珪藻が大量の酸素を消費しはじめ、車海老も消費活動に加わる過酷な夜間は積極的に水車を稼働させる間欠稼働システムを昨年開発。上の写真がそのプロトタイプですが、今シーズン、その効果を実証養殖で検証していきます。

停止させれば、その分、電気代が安くなるのは必然。実証するのは5月末に迎え入れた種苗たちをシッカリ成長させられるか!期待半分、不安半分ですが、チャレンジしなきゃ生き残れない!!