私たちが水産養殖分野に足を踏み入れた当初は想像すらしていませんでしたが、実際に車海老養殖に携わるようになって3年。自分達でも養殖させてもらいながらシステム検証が進められる現場に居ます。
そんな3年前は言うまでもなく、まったくのド素人でした。ド素人なのに水流の作り方や給餌方法などなど、これまでの天草の伝統的な技法とは少し異なるスタイルを“ド素人の強み”を活かして?!採択。想像通りにならなかったケースも実体験してきましたが、大失敗はすることなく、それなりの水揚げ量を確保することができています。もちろん、助言いただける先輩達が近くに居てくれるから、ですが。(;^_^A
と、“ド素人の強み”と言っても、一応、すべての養殖池には24時間365日、センシング&コントロールできる仕組みを実装し、毎年データを重ね合わせ、そのデータに基づいた判断や制御をしていたりはします。
そんな私たちの池でも今シーズンの出荷は終盤を迎え、水をすべて抜いて干し上げる作業に入っています!干し上げ時の収穫は、砂の中に隠れている車海老に微弱な電気をビリビリと流す伝統的な技法でビックリして跳ね出てきたところを捕まえます。今シーズンはカニも多く、彼等も電気にビックリしてヒョッコリ…せっかくなので、出てきたカニはおいしくいただきました!
昨年末、電気網による水揚げを念入りに行ったこともあり、今年は歩きながら車海老を拾う時間も短かったのですが、助っ人に駆け付けてくれたメンバ含め、日頃しない姿勢、日頃使わない筋肉を使いお昼過ぎには疲労困憊…。
ただ、こんな風に自分達で実際に養殖を経験することで、現場のことを深く理解し、経験したコトをシステムにフィードバック。見聞きして作るのとは少し毛色が異なるシステムが創れているのではないかなぁ、と思ったりしています。
次は来シーズンやって来る車海老たちに気持ちよく過ごしてもらうための砂づくり、デス!