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鳥獣害対策 試作品開発

  • 投稿カテゴリー:陸上養殖

少し前になってしまいますが、2月に開催した5daysインターンシップの模様と学生さんたちの活躍&成果について少しご紹介しておきたいと思います。今回は鳥獣被害対策にチャレンジしてくれました。

まずは、現状を的確に把握するため現場をチェック、そして実態を深堀りするために当社若手メンバと、みっちり1.5日間かけディスカッション!今回は、いつものケースとは異なり、お客様は車海老を実証養殖している私たちhavメンバとなるのですが、見ること、聞くこと、ほとんどが初めての中、私たちが困っていることを解決するには、どんなシステムが最善最適か?カメラを設置する、ドローンを飛ばして追い払うなど、さまざまなアイデアを挙げ、協議&検討を重ね、システム構想を練ってくれました。

そして、今回、課題を解決するキモのアレは…画像処理技術です!マイスティアでは、画像処理をはじめ、いくつかのAI技術を保有していますが、今回は「VINIE」を応用して鵜の飛来を検知することにしました。カメラシステムに実装された「VINIE」が鵜を検知すると、①爆発音②怒鳴り声③獣の鳴き声を鳴らして追い払うという仕組みです。3つの威嚇音を用意してくれたのは、鵜が威嚇音に慣れてしまわないようにとの工夫。テーマはインターシップ前に共有していたのですが、鵜の特性についても調べてきてくれていたなんて、スゴイ!( ゚Д゚)

システムを開発したら検証するのですが、タイミングよく鵜が来てくれないので鳥の絵を使ってテストしました(笑)少しデバッグに時間が掛かってしまい、途中、ハラハラしましたが、無事に鳥(の絵)を検知すると、爆発音など追い払うための音がスピーカから再生され期待通りの動作になり、私たちも安心しました♬

開発したシステムは、4日目にお客様(今回は、私たちhavメンバと、協創事業をしているCWP社の深川代表)にプレゼン。深川代表からは、「お客様からの困りごとに寄り添っていて、こんなに聞き入るプレゼンは初めて!」と好評をいただいていました(^^♪

現場を見て、現場の方のお話を聞いて、ディスカッションを進めていく中でお客様の真のニーズに迫り、理解することができた結果だと思います。実用化に向けては、まだまだ課題は残っていますが、ひとまずPoC(概念実証)としては成果を得られた結果となりました。

このシステムを私たちでも少し磨いて、巧く鵜を追い払えるようになれば、人が労働することなく、大切な車海老を守ることができ、なんと言っても!私たちが早朝から見回りしなくてもすむ環境が現実となるので、トッテモありがたい(*^^)v

今冬の5daysもタフなプログラムとなりましたが、終了後のアンケートでは「課題を解決する仕組みを実現する大変さや達成感を味わうことができた」「車海老の選別の体験など他のインターンシップでは経験できないことをできた」といった感想を寄せてくれました。

そして、今回、課題認識は初日の現場視察からでしたが、2日目にお手伝いしてもらった選別体験中に実際に鵜に突かれ傷ついている何尾もの車海老を目の当たりにしたことで(写真はキャッキャッ♬言いながら選別してくれている場面ではありますが^^;)改めて鳥獣被害が深刻な問題であることを実感してくれていた様子でした。

今回のインターンシップを通じて「システム開発にも興味がわいた」「私も現場に寄り添った開発がしたい!」という嬉しい♬コメントもあり、水産に関わりたい、エンジニアになりたい、と夢を描いている学生さんたちの漠然としたイメージを具体化することができたのではないかなぁ~っと自己満足もしています(*‘∀‘)

そして、私たちがインターシップを通じて、イチバン伝えたかったことは、どの業界で仕事をするにしても、大切なスタンスは自分で現場に行くことだょ、ということでした。コレ、忘れないで欲しいです~!!