環境モニタは、将来、各養殖環境に応じて、最適な効率とコストで給餌するレシピを開発&提供することを目的として、現在、牛深の久玉漁場にR&D用4台を実装、連日連夜データセンシングしながらデータマイニングを進めています。
この環境モニタには、もう1つのお役目があります。熊本県から「赤潮対策となる仕組みを考えることはできないか?」との強いニーズを受け、私たちが開発してきたシステムとしては初めてクロロフィルaセンサを搭載しています。
ただ、私たちは赤潮についても素人なので(^▽^;) PoC(概念実証)する上では、以前から環境対策で会話をさせてもらっている国立研究開発法人 水産研究・教育機構で赤潮研究をされている専門家の皆さんにも最新の考え方をご教授いただき、さまざまな選択肢が考えられるセンシング構成からクロロフィルaセンサのみでスモールスタートさせることにしました。
その初めて取り扱う4台のクロロフィルaセンサですが、同じ漁場内でも大きく異なるデータを示すことが分かり、植物プランクトン濃度が局所的に異なるであろうことは想像できたのですが、それでも差があり過ぎると判断。クロロフィルaセンサは光学式であるため、水中生物の付着や波でたわんだ生け簀の網、生け簀から伸びた海藻に接触したりするとデータに影響が及んでしまう可能性があります。
そこで、急ぎ、これらの影響を除外できる環境でセンサの追評価&検査をすることに!長梅雨&赤潮影響でナカナカ着手できませんでしたが、先日、現在使用されていない筏を浦田物産社にご協力いただきお借りし、筏の内側に、データに影響を及ぼさせない格好でクロロフィルaセンサを吊り下げさせてもらいました。当日は梅雨も明けた炎天下の極暑環境でしたが(;´Д`) 深川水産の皆さんにもご協力いただき設置は短時間で完了。
ここなら網や海藻の影響を受けることなく、センサ実力を把握できそうです!(゚∀゚)b
コリレーション評価結果は、また来月、ここでお知らせしたいと思います。