今回は、過日設置している『環境モニタ』の観測状況について、ご紹介します。
設置してから4か月ほど経ちますが、まずは“気づき”から。
昨年度は、手はじめに4つのDOセンサを300m四方の漁場に配し観測を開始していますが、やはりDOは局所的に異なる値を示しており、天候によっても2mg/L前後変動する実態を捉えています。水産事業者や専門家のみなさんにとっては当たり前の事実カモしれませんが、ファクトファインディングしないと気が済まない質。(;^ω^) もちろん、初期のキャリブレーションはシッカリ実施しています。
でも、このファクトが意味しているコトって、漁場毎にDOを把握すると、水産養殖経営に寄与できる新たな“気づき”を掴めるカモしれないという可能性です。これをキャッチするためには気が遠くなる時間を要すカモしれませんが、追いかけてみねば、と考えているところです。
その前に、ひとつやっておくべきことがありました!
環境モニタで観測しているデータの信頼性についてcheckしておかないと、ですね。(^▽^;)
手段としては、熊本で水産事業に携わっている多くのみなさんが参照されている「天草水質テレメータ」を比較対象とし、私たちが久玉に設置している環境モニタとの相関比較をしてみました。
久玉の天草水質テレメータと私たちが設置している環境モニタとの距離は150mほど離れているため、前述した観点で絶対値こそ重なりませんが、時間や天候に対する傾向を眺めてみると同じ特性。つまり、今回、設置した環境モニタを使って水質分析をしても問題は無さそうだ、と言えそうで、とりあえず安堵♬
あ。DOデータが大きめに暴れているのは、潮流によって筏の網が流され、センサが接触してしまっていることに起因していますので、今後、設置環境を改善していく予定です。