種苗の池入れを無事に終え、毎日の給餌もスタートしました。現在、稚エビの体重は0.02g/尾。とっても小さいため餌のサイズもカラダに合わせた小さなサイズとなっています。どれくらい小さいか?というと…ご覧の通り粉デス。(^_^;)
そのため、そのまま養殖池に撒いてしまうと、なかなか沈まず風で池の淵まで流されていき稚エビに餌を届けることができません。そこで粉状の餌を与える時期は、撒いた餌がすぐに沈降するように予めバケツの中で海水と混ぜて質量を増して撒くようにしています。近年、餌原料や加工燃料の高騰の影響で、年々、餌の価格も高騰していますので無駄を生じさせないための工夫となります。
そして、稚エビを池に入れてから約2週間は、朝・昼・夕の3回給餌を行います。成長して大きくなると、1回/日の給餌にするのですが、人間や他の動物の赤ちゃんと一緒で、小さい時は、一度に量を食べられないため、こまめに餌をあげて、たくさん食べて貰うことで大きく育てる。そんな感じです。
もちろん雨の日も給餌します。給餌をしない=成長しない、だけなら雨の日はサボりたい衝動に駆られそうですが、外海とは異なり養殖池に稚エビを捕食する魚などの天敵は居ないものの、お腹が空いてしまうと、お隣に居るエビに襲い掛かり共喰いを始めてしまうため、稚エビ達がお腹を空かせないように人間が頑張る現場となっています。
そんな人間にとってもエビにとっても過酷で厳しい現場、また環境にあるため、給餌もスマート化させたい!とズット考えているのですが、方法は色々あれど、一長一短あって未だ名案に辿り着けていない現状です。今、アタマの中にある有力候補は、空からドローンで撒いてしまえ!(*’▽’)b
今年は、いつもより早い養殖のスタートとなっていますが、人間も暑くなるとバテるように、エビも水温が高い日が続くと苦しい状況になります。梅雨に入り暫く雨続きになりそうですが、外海の水温も日々上昇していますので稚エビが生息する環境(水温やDO)をシッカリ監視しつつ、最適給餌となるように餌量をコントロールしていきます。